みなさんこんばんは。まっちゃんです。
昔、百貨店(デパート)に、屋上遊園地があったのを知っていますか?最近は見かけませんよね。
20年前くらいまでは、あったように思います。
何故なくなったのか、調べてみることにしました。
この記事を読んだら分かること
- なぜ百貨店の屋上から遊園地がなくなったの?
- 百貨店に遊園地があったのはなぜ?
- 現在の百貨店の屋上
屋上から遊園地が消えた理由とは?
消防法の改正により、屋上の面積の半分を避難区域にしなければならなくなったため、大型施設を導入することが難しくなったためです。
消防法の改正に至った大規模な火災が、1970年代に起こってしまったのです。その原因になった火災を3件ご紹介します。
1970年 中央ビル火災(水戸市)
この中央ビルは雑居ビルでしたが、ビルの中に百貨店が入っていました。地下1階の飲食店から出火し、歳末で多くの買い物客がいる中で火事となりました。ずさんな管理体制であったため、ビルの最上階まで火が燃え上がりました。
1972年 千日デパート火災(大阪市)
改装工事中の3階衣料品売り場付近から出火し、2階と4階が焼損しました。火災の情報連絡がなかったため、7階にいた従業員や客が、エレベーターシャフトや空調ダクト、階段室から伝播した濃煙で逃げ場を失いました。
1973年 大洋デパート火災(熊本市)
営業しながら増築工事を行なっていた最中、防火施設や防火管理体制に欠陥が生まれたことで起こりました。2階の階段踊り場部分から出火しましたが、そこにはマットや衣類等燃えやすいものがたくさんあったようです。
出典:「水戸市中央ビル」https://www.bousaihaku.com/wp/wp-content/uploads/2017/03/a067.pdf
:「失敗事例 > 大阪千日デパートビル火災 – 失敗学会」http://www.shippai.org/fkd/cf/CD0000133.html
:「大洋デパート – 消防防災博物館https://www.bousaihaku.com/wp/wp-content/uploads/2017/03/a083.pdf
:「百貨店等の火災」http://www7a.biglobe.ne.jp/~fireschool2/d-D1-3-4.html
なぜ屋上に遊園地があったの?
屋上からの景色が見れることが、百貨店のアピールポイントとなったためです。
最初の発端は、1907年に三越が屋上に空中庭園を作ったことでした。当時は高層の建物があまりなかったため、屋上から景色を見ることができることが珍しく、話題を呼ぶものでした。
その後、百貨店の鉄筋コンクリート化が進むことで、遊園地など遊戯施設が作られるようになりました。
出典:「3 観て、食べて、遊んで ~もっと百貨店に居たくなる仕掛け〜」https://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/27/3.html
現在、百貨店の屋上は
百貨店の屋上遊園地がなくなってしまうのは仕方ないけど、何もなくなってしまうのは寂しいな…と思っていたところ、面白いケースを見つけました。
西武池袋本店「食と緑の空中庭園」
池袋にある西武池袋本店では、屋上を空中庭園として開放しています。「睡蓮の庭」という場所があり、印象派の画家クロード・モネが愛した庭とモネ晩年の「睡蓮」をイメージして作られています。
まだ行ったことがないので、ぜひモネの愛した庭に足を運んでみたいと思います😊
出典:「食と緑の空中庭園|西武池袋本店|西武・そごう」https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro
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